◆ 林道のそばに石碑が建っている。ここから徒歩5分
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雄亀滝橋(おけだけばし)は有名な霊台橋から南東の方向に約4キロ行った先の山の中にあります。
車の無い時代に人夫さん達は歩いて石橋の架設現場に来たのだと思いますが、生き帰りだけで疲れそうです。昔の人は辛抱強い人が多かったんですね。

この雄亀滝橋(おけだけばし)は文化14年(1817)に砥用の惣庄屋,三隅丈八が開田のため水路を造るには水路橋が必要だと思い、
石工,岩永三五郎に相談し作った水路橋です。

橋の中央に通した水路は石材を使用した石樋(いしひ)で塩を混ぜた漆喰で漏水を防いでいるのです。こ方法は有名な通潤橋(つうじゅんきょう)と同じですね。
通潤橋は嘉永7年(1854年)竣工ですから、この雄亀滝橋(おけだけばし)の方が37年も早くできており、通潤橋を造る時の技術的な手本になったそうだ。

後に石橋造りの名人と言われる岩永三五郎が最初に手掛けた石橋は、はっきりしないが、確実に三五郎が造ったと分かっている
最初の石橋は雄亀滝橋(おけだけばし)だそうだ。
ちなみに岩永三五郎は霊台橋や通潤橋を造った橋本勘五郎の叔父になる人です。橋本勘五郎も叔父である岩永三五郎から石橋架設の技術を伝授されたものと思われます。

・全長: 15.5m
・橋幅: 3.6m
・高さ: 7.4m
・径間: 11.8m
・完成:文化14年(1817)年

動画案内(約3分)
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