◆ 国道218号から馬門橋に下りる途中にある六角地蔵
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備前国阿津村(岡山県)の石工が造った橋
馬門橋は砥用町指定文化財で架橋は文政10年(1827年)で雄亀滝橋に次いで美里町でニ番目に古い石橋です。
美里町にはいろいろな石橋がありますが、この馬門橋(まかどばし)や霊台橋、雄亀滝橋、大窪橋、二俣橋などが有名な石橋です。
橋の入口には「車一切通扁可ら須(くるまいっさいとおすべからず)」の石碑が建っています。
ここでいう車は自動車でなく、江戸時代ですから大八車(だいはちぐるま)でしょうね。
橋が壊れるのが心配で材木などを積んだ重い大八車(だいはちぐるま)の通行を禁止したのでしょうね。
それだけこの馬門橋(まかどばし)は大事にされていたのだと思います。
この近辺には「種山石工」と言われている石橋の技術集団がいたにもかかわらず、
備前国阿津村(岡山県)の石工「勘五郎」や「茂吉」達が造った石橋で、なぜ備前の石工がわざわざ熊本まで来て石橋を架けたか、いまだに謎とされています。
なお、事業主は 中山手永惣庄屋・小山喜十郎 でした。
この石橋は緑川の支流、津留川に架かる石橋で、旧街道の松橋・浜町往還に架かっていた橋です。
たぶん、江戸時代には大名も百姓も浪人もスリも駆落ちした2人も、いろいろな人がいろんな思いでこの橋を
渡った橋です。今はほとんど通る人はなく、落ち葉が橋の上に積んでいました。
・形式:単一石造アーチ
・橋長:27.0m
・橋幅:2.97m
・橋高:9.20m
・完成:文政10(1827)年
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