◆ 復元されている「鳥越の峠の茶屋」 … 場所はこのあたり

◆ 峠の茶屋公園内には休憩所と売店がある

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名作「草枕」の中にこの茶屋のことを「オイと声を掛けたが返事が無い。軒下から奥をのぞくと・・・・」と書かれているそうだ。
野出の峠にもその時代には茶屋があり、漱石はそこにも立ち寄っており、「草枕」に出てくる茶屋は、この2つの茶屋を
1つに描写しているのではないかとも言われています。

漱石の歌碑には「春風や惟然(いぜん)が耳に馬の鈴」と刻んである。現地の説明板によると、この惟然(いぜん)とは
松尾芭蕉の弟子の広瀬惟然のことで、惟然(いぜん)は、ある日風も無いのに散る梅の花を見て感動、突然に悟って、妻子も
家業も捨てて僧になったという変わり者でした。芭蕉の死後その供養のため、芭蕉の句を念仏のように唱えて日本中を廻ったといわれており、
この句は春ののどかな情景を描いた句と言われています。
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