黒髪山（佐賀県武雄市）・写真満載九州観光

黒髪山　（くろかみやま）

　黒髪山はいたる所に奇岩、巨岩がそびえる特異な景観をしています。古来、山伏たちが修行した霊山で聖地であったため、人に荒らされず石仏やお寺や仏像が昔のまま残っています。
乳待坊展望台から見る雄岩・雌岩の巨大さや、山伏が彫ったといわれている高さ７ｍもある太鼓岩不動尊。山頂近くにある天童岩など見所はたくさんあります。
黒髪山周辺は県立自然公園に指定されており、乳待坊公園キャンプ場や黒髪少年自然の家もあります。
また、西の有田町がわには竜門峡や竜門ダムがあり竜門山の家（キャンプ場）などがあります。こちらもおすすめです。

黒髪山の乳待坊（ちまちぼう）

　黒髪山の乳待坊（ちまちぼう）の紅葉は例年１１月１０日前後が見頃となる。乳待坊（ちまちぼう）展望台周辺に紅葉は多くあり、すばらしい奇岩や巨岩の眺めと美しい紅葉の組み合わせがすばらしい。写真は２００２年１１月６日に撮影したが１週間早かったようである。

　武雄市方面より国道３５号線を来ると山内町に入りまもなく旧道とバイパス道の分岐する場所がある。ここにプラタナスが植えてあり秋には見事に紅葉します。プラタナスは「すずかけの木」ともいい、昔し「すずかけの道（鈴懸の径）」という歌があったな～違ったかな？　

　最近街路樹として良く使われているようですね。落葉樹で秋の紅葉の鮮やかな赤は見事でで、なかなか良い木です。

石造十三仏板碑

　黒髪山より３キロばかり離れた山内町大野にある瑞応寺（ずいおうじ）の境内に十三の仏が彫ってある板碑があります。この板碑は高さ206cm、幅は上部で55cm、下部で75cm、厚さは33cmで笠を被っており県下でも最大級の一つで、山内町重要文化財に指定されています。
　この十三仏とは人が亡くなって初七日から三十三回忌の供養・仏事を司る菩薩・明王を表しているとのことです。亡くなった人の追善だけでなく、生前にも死後の安楽を願い作ったそうです。こういう板碑は１４世紀（鎌倉時代末期から南北朝時代）から室町時代に数多く作られました。
で、この板碑は天正１４年（1586年）に伊万里家利が建立したと推定されています。もともとは旧道の道のそばにあったようで、車かなにかがぶつかり倒れて笠が取れ板碑も２つに折れたようです。それで今は瑞応寺の境内に移されています。
　私は場所が分からずに地元の人に尋ねたら「十三仏っさんはねー、その先の家のある所に瑞応寺という寺があって、その境内に・・・」と言われました。その人の言われた「十三仏っさん」がなんとも親しみのある言い方だったのです。この地域の人々に親しまれ大事にされているようです。

　この瑞応寺（ずいおうじ）は伊万里家利が1582年（天正10年）に建立した曹洞宗の寺です。
伊万里城主であった伊万里家利が1576年（天正４年）に竜造寺隆信に攻められ、ここ後藤氏領内に逃げてきました。後藤貴明は家利以下２００余名を迎い入れ３００石の地行を与えました。後藤貴明氏はなかなかの人情家であったようです。伊万里家利の墓も境内にありまが元城主の墓にしては小さいですね。ここでの生活の厳しさがいかほどであったか想像できます。
※瑞応寺（ずいおうじ）の場所はここ（マピオン中央"+"の位置です）

黒髪山周辺マップ（マピオン）　地図の中央 '+' あたりが乳待坊展望台の位置です。

武雄市の公式ホームページ

黒髪山（よかとこＢＹ：九州の山）

  ＊インフォメーション
　　■山内町観光協会　　0954-45-2511
　　■武雄市役所　　　　0954-23-9111（代）

  ＊アクセス
　　■ 乳待坊　：ＪＲ佐世保線三間坂駅からタクシー利用で２０分