伊万里焼（佐賀県伊万里市）・写真満載九州観光

伊万里焼（いまりやき）

◆◆◆◆◆　伊万里焼（いまりやき）　◆◆◆◆◆

　黒髪山の南麓に開けた有田と、北麓に開けた伊万里の大川内山（おおかわちやま）は焼物の里です。なかでも伊万里焼は延宝３年(1675)色鍋島の技法を守るために有田から大川内山に移された鍋島藩御用窯で、当時は人里離れた山あいの里で関所があり、陶工達は外との交流を絶たれていたようです。
大川内山の墓地には無名の陶工達の墓がたくさんあります。現在も大川内山には約３０軒あまりの窯元が並ぶ焼物の里で、「伊万里－有田焼　伝統産業会館」があります。

　海外でもオールド・イマリとしてヨーロッパの王侯・貴族に愛好され名声をはせていた「古伊万里」は、江戸時代には有田、伊万里、唐津の地で焼かれたものが、伊万里港に集められて海を渡って行ったものです。

　伊万里港は当時は「伊萬里津」と言っていたようで、『津』とは港のことで、今の伊万里町にある相生橋の下流にあったようです。そこが日本とヨーロッパを結ぶセラミック・ロードの出発点で、当時はたくさんの船が出入りし賑わっていたところです。今も相生橋には伊万里焼の壷などが欄干の上にあり、伊万里らしいムードを醸しだしています。

九州の小京都

　全国には小京都といわれるところは５３市町あります。これは失われつつある日本の情緒が今なお豊かに息づく町で、歴史を秘めてたたずむ史跡や往時の面影をとどめる町並などが残っている。などのいくつかの条件を満たし、「全国京都会議」の一員になることで「小京都」の称号がいただけるようである。
　九州で小京都といわれているのは、この伊万里のほかに福岡県の甘木秋月、佐賀県の小城、熊本県の人吉、山鹿、大分県の日田、杵築、宮崎県の日南飫肥（おび）、鹿児島県の知覧などである。

伊万里市周辺マップ（マピオン）　地図の中央 '+' あたりが “大川内山” の位置です。

伊万里市の公式ホームページ

  ＊インフォメーション
　　■伊万里市観光協会　　0955-23-3479
　　■伊万里市商工観光課　0955-23-2111