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火野葦平 (ひのあしへい)
火野葦平(1906〜1960)は、芥川賞受賞の「糞尿譚(ふんにょうたん)」をはじめ、兵隊三部作の「麦と兵隊」、
「土と兵隊」、「花と兵隊」や「花と龍」、「革命前後」などで知られる我国を代表する作家です。北九州市では
松本清張とともに有名な作家ですが、昭和35年(1960)に亡くなっていますし、ひと昔前の時代の作家ということも
あり全国的には清張ほど有名ではないかもしれません。
葦平文学碑は洞海湾を見下ろす高塔山の中腹に建立されています。碑文は自作の四行詩「泥に汚れし背嚢(はいのう)に、
挿(さ)す一輪の菊の香や、異国の道をゆく兵の、眼にしむ空の青の色」の前2句が刻まれています。
毎年、命日の1月24日の直前の日曜日には、碑前で「葦平忌」が行われます。
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