◆ 舟志(しゅうし)湾のどこからも良く見えたオメガ電波塔
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舟志(しゅうし)湾に突き出た半島の先端に立つオメガ電波塔は超長波 (VLF) を発信し、船舶などの位置確認に利用されていた。
世界では米、豪など7ヶ国にありアジアではここ対馬だけだった。
ここにあったオメガ電波塔は東洋一の大鉄塔であり高さ455m、直径3mもあり、東京タワーの333mより100m以上も高かった。
この塔は1975年に海上保安庁が設置し10Kwのオメガ電波を世界の空にむけて発射していたが人工衛星を使ったGPS(全地球航空測位システム)が普及し平成9年秋に役目を終えた。
平成11年には地上から10m程度をシンボルとして残し「オメガ局跡地公園」として整備されている。
オメガと言えばスイスの高級時計であるが、ここで言うオメガとは関係ない。ここで言うオメガは超長波 (VLF) を利用して
船舶や航空機が航路を設定するためのオメガ航法である。これは1950年代にアメリカ人ジョン・ピアース (John Alvin Pierce) によって提唱され、
究極的な電波航法を意味するためにギリシア文字の最後の一文字「Ω」を取って「オメガ電波航法 (OMEGA radio navigation system) 」と名付けられたのだ。また、オメガシステムとも呼ばれる。
対馬の「オメガ局跡地公園」には草スキーや遊具、海のそばに釣りのできる遊歩道の「親水歩道」のある「ふれあい広場」とオメガ塔の部品をモニュメントとして設置している「オメガ塔モニュメント広場」があります。
※ 見学自由
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