◆ 今は道路で盛り上げているが、この谷を越したと思われる
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対馬は縦に長い島ですから、一番南の豆酘崎(つつざき)から一番北の鰐浦(わにうら)まで車で走ると約110Kmくらいあります。
この小船越から豆酘崎(つつざき)を回り反対の海に行くには約80〜90Kmは船を漕ぐ必要があります。動力の無い時代には数日かかっていたでしょう。
それよりは船を陸に揚げて陸を越した方がはるかに楽であったと思われます。
なんでも大きな船は大船越、小さな船は小船越で越していたという話もあります。
1671年(寛文12年)に宗義真公(21代藩主)が大船越を堀切り船の通行が出来るようにしたので、
ここで船が陸を越していたのはそれ以前の話だと思います。
今、小船越にその当時の名残りを残すものはなく静かな漁村です。沖には数個の島々が浮かび自然の防波堤となっており、ここは昔から波静かな良港だったものと思われます(壱岐対馬国定公園)
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