◆ 茅葺の山門と仁王像のたたずまいが良い豊後安国寺 (あんこくじ)
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臨済宗の高僧 夢窓疎石(むそうそせき)のすすめにより足利尊氏は全国66カ国と2島に一寺(安国寺)と
一塔(利生塔という五重塔)を建て国家安泰の祈願と元弘以来の戦死者を追善供養をした。
このとき建てた寺が安国寺であり、ここ豊後の安国寺もこのときに建てられたものである。
全国で安国寺は68寺建てられたが、この豊後の安国寺は68番目の安国寺で応永年間(1394 〜 1428)に建立されたものである。
往時は七堂伽藍がとりまいて、28の末寺を有していたと言われるほど大きな寺であった。
尊氏存命中に製作された像高92cmの足利尊氏坐像(県重文)や尊氏の古文書や鉄扇、延命地蔵尊立像(県重文)、
焼けてはいるが運慶作の仁王像、石風呂などがある。(拝観自由)
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