◆ アーチ部分には赤レンガが使われている
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郡築三番町樋門は八代市西部の海岸近くの郡築三番町にある樋門である。
この地区は郡築地区といわれており、明治期に旧八代郡が干拓工事により築造された土地である。
国や県でなくて郡が建築主体として実施したので「郡築」の地名になっている。
この樋門も旧八代郡が三番町に築いたので、こういう名前が付いている。
郡築干拓における明治期の干拓樋門としては、三箇所(甲・乙・丙樋門)あったが、明治33年(1900)に造られた三番町樋門だけが
残っている。
郡築干拓の設計は当時熊本県技師であった川口虎雄氏で、工事請負人は愛知県の棟梁 服部長七(はっとりちょうひち)氏です。
三番町樋門の施工は熊本石材会社で、当時の金額で 12,590円の費用をかけて築造されました。
基本構造は石造ですがアーチ部分には赤レンガを使用しており、10連アーチが大きな特徴となっています。
石造の多連アーチ式樋門としては八代平野に二箇所(他に郡築二番町樋門)残るうちの一つであり、
干拓により形成された八代平野を代表する建造物です。
■ 構造 石造アーチ式十連樋門
■ 長さ 31.8m
■ 幅 8.3m
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