◆ 後方の赤い橋は国道502号線に架かる新虹澗橋
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虹澗(こうかん)橋が架かっている場所は岡城下から臼杵城下にいたる街道で、この柳井瀬がもっとも交通の難所であったそうです。
人馬はもとより物資の輸送に柳井瀬が大きな障害となっていました。
臼杵の甲斐源助、三重町の多田富治、後藤喜十郎は人々の困苦を救済するために
文政3年(1820)臼杵藩に架橋を願い出て許可を得、下ノ江村の名石工 井沢織平を選んで
文政4年に着工し4年の歳月をかけ文政7年(1824)に完工したものです。
この橋のおかげで交通はきわめて便利となりましたが、莫大な出費により3人の豪商は家運を傾けたといいます。
以来約170年美しい姿を保ちながら過酷な交通量に耐え昭和63年(1988)に上流に架けられた新虹澗橋に幹線路としての
使命をゆずりました。その後も脇道の橋として使用されていましたが、
橋の下に亀裂が見つかり平成15年に永久に交通禁止になりました。
・形式:1連石造アーチ
・橋長:31.0m
・径間:25.4m
・完成:文政7年(1824年)
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