原の辻遺跡（壱岐市芦辺町／石田町）・写真満載九州観光

原の辻遺跡（はるのつじいせき）

●※２０１０年春に一支国博物館がオープンし、原の辻展示館は平成２１年８月３１日をもって閉館されました。

　原の辻遺跡（はるのつじいせき）は壱岐市芦辺町と石田町にまたがる丘陵を中心とした地域で、ここには弥生時代（約2200～1700年前）には大規模集落群があった場所です。「魏志倭人伝」に記載されている「一支国（いきこく）」の王都であったと云われています。
主な出土品は中国大陸、朝鮮半島および国内各地との交流を示す土器や青銅器など貴重な資料が多く出土しています。また、日本最古であり東アジア唯一の船着場跡なども分かっており弥生時代の生活をうかがい知ることができます。
今（2009/5時点）原の辻展示館の近くの丘陵地に原の辻遺跡の復元工事が行われていました。工事期間は平成１７年～平成２２年となっていて原の辻一支国王都復元公園ができます。

※２０１０年春に一支国博物館がオープンし、原の辻展示館は平成２１年８月３１日をもって閉館されました。

原の辻遺跡（はるのつじいせき）

　壱岐は九州本土の北岸、玄界灘に浮かぶ島で古来から対馬とともに中国大陸、朝鮮半島との対外交渉に重要な役割を果たしてきました。中国の３世紀の歴史書「三国志」魏書東夷伝倭人の条（いわゆる魏志倭人伝）には「一支国（いきこく）」の名で登場し、５７字の記載がみられます。
それによれば卑狗（ひこ）卑奴母離（ひなもり）という長官と副官がおり、島の広さは四方３００里ばかり、竹や木が茂り３０００ばかりの家がある。田畑はあるが食糧が足らず、対馬国と同じように南や北に海を渡って穀物を買い入れて生活していると記述されています。

　原の辻遺跡は大正時代に地元の研究者により発見され戦後に県や町により発掘調査が行われ大規模遺跡として知られていました。平成５年（１９９３年）以降行われた本格的な調査で我が国を代表する弥生時代の多重環濠集落で「一支国（いきこく）」の中心となる王都であることが判明し、魏志倭人伝に記載されている国々で国の中心が明らかになった初めての遺跡となりました。
このことから平成１２年（2000年）に弥生時代の遺跡として登呂遺跡（静岡県）、吉野ヶ里遺跡（佐賀県）に次いで国の特別史跡に指定されました。
（現地の説明板より転載）

原の辻遺跡周辺マップ（マピオン）　地図の中央 '+' あたりが “原の辻展示館” の位置です。

ながさき旅ネット　（長崎県観光連盟）

しまの交通　 … 壱岐地区への交通全般の案内あり（長崎県地域振興部地域政策課）

  ＊インフォメーション
　　■原の辻展示館　　　　09204-5-4080
　　■壱岐市役所　　　　　0920-48-1111（代表）
　　■壱岐観光協会　　　　09204-7-3700
　　■九州郵船芦辺発着所　09204-5-3044
  ＊アクセス
　　■郷ノ浦港からなら郷ノ浦本町で壱岐交通バス印通寺経由芦辺行きに乗り約25分、原の辻下車すぐ
　　■芦辺港から車で10分