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木浦鉱山 (きうらこうざん)

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大分県佐伯市宇目木浦鉱山
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◆◆◆◆◆ 木浦鉱山(きうらこうざん) ◆◆◆◆◆

  大分県南部の宮崎県との県境近くにある佐伯市(旧宇目町)宇目大字木浦鉱山(きうらこうざん)地区は名前の通り昔に鉱山があった所です。
しかし、鉱山ができて、そのために新しく村ができたのではなく、すでにあった木浦内村の中に鉱山が発見されたようです。 何が採れていたかと言うと、金、銀、銅、錫(スズ)、鉛、亜鉛、ヒ素など多くの鉱物が採れていたようです。

 木浦鉱山(きうらこうざん)の歴史は古く、諸説ありますが、一説では西暦600年代と云われており奈良の東大寺大仏建立(8世紀半ば)にスズや鉛を送ったとも云われています。
1157年(保元2年)発見説も有力なようです。 史実に表れるのは 1607年(慶長12年8月)に、ここで産出した鉛を藩主中川久盛氏が鉛500斤(300Kg)を二代将軍秀忠に献上した記録が最古です。

 江戸時代は豊後竹田に本城のあった岡藩の中川氏の管轄下になり宝暦の頃(1751〜1763)に田近山に錫(スズ)、鉛が発見され市街には数多くの遊郭ができたそうだ。 中でも大切銀坑は佐渡金山、石見銀山、但馬(生野)銀山と並ぶ日本の四大銀山と称されるほどであり、 慶長年間(1596年-1615年)から宝暦年間(1751〜1763)にかけてが木浦鉱山の最繁期であったようです。

 大分県立図書館所蔵で江戸時代の岡藩士熊田是閑が書いた「両郡古談」には 「木浦山の盛んな頃には人口10万人程、遊女町は木浦に千軒、米原山に千軒あり」と 記しているそうだが、これはかなり誇張された話のようです。 記された年代は違いますが 明治35年 (1911) 発行の雑誌「豊国史談」には 「他より移住の民一時は木浦に千軒、米原に千軒」 と記しているそうで、 木浦鉱山の最繁期もこの程度であったのではないかと思われています。

 ただ、享和3年(1803)の「豊後国史」では、すでに松木平、米原、姥山、茸ヶ迫、天狗平、田近山、大霧嶽などは廃坑になっており、概ね寛文(1661〜1672年)前が盛んであったと記しているそうだ。 地元の豊後岡藩の儒学者唐橋君山らによって編纂されたものなので、かなり信憑性が高いと思われます。

 そして、現地(木浦千人間府)の説明では木浦鉱山の経営は小規模で家内労働を機軸としており藩から前借した借金を皆済した例は見当らない(借金が返せないほどだったようだ)  小規模経営であるため山師数も元禄期(1688〜)が最も多く50人程度で、その後は30人前後の小規模経営であったと推測される。 つまり、山師およびその家族労働を主として細々と続けられていたことがわかる。・・・・と、書いてあります

 以上の情報を要約すると 木浦鉱山は慶長年間(1596年-1615年)から宝暦年間(1751〜1763)にかけてが最繁期で市街には数多くの遊郭ができ賑わったが、 その後は山師およびその家族労働を主として 数十人単位で細々と続けられていたのが実態のようです。

 明治になり民営の鉱山となったがほとんど休止状態で1887年(明治20年)から三菱が引き継いだものの1894年(明治27年)には休業しています。
1927年(昭和2年)に英国人の経営で東洋鉱山が設立され、1939年(昭和14年)には554トンのスズを産出するまでになり、約500戸の鉱員住宅が建ち並んでいたが 昭和18年(1943)年に戦況悪化により閉山しました。

 昭和36年(1961)にエメリー鉱の鉱床が発見され、昭和42年(1967)から採掘が行われていました。
エメリー鉱はダイヤモンドに次いで硬く、研磨剤やアスファルトの舗装材などに利用されています。ちなみに、エメリー鉱は日本ではここだけで産出していました。 今も現地に 木浦エメリー(株)という会社があり事務所もありますが、需要の変化から平成21年に鉱山は休山となっています。

 現在の木浦鉱山地区に、かって鉱山であった面影を残すものは、ほとんどありませんが、木浦〜藤河内線の途中に女郎の墓や落盤事故で千人が生き埋めになったという千人間府(旧坑道)があります。 (今回は行きませんでしたので写真はありません)  2012/2/20 記述

 木浦鉱山地区は大野町の中心地から国道326号線を南下し、北川ダムの手前約4キロの地点から県道6号線(日之影宇目線)に入り約8キロ(約12分)行った地点にあります。 傾山(標高1602m)の東側山麓に位置し九州でも最も山深い村落のひとつです。
木浦鉱山の世帯数は平成17年の国勢調査では世帯数 36世帯、人口 65人だそうだから、かなり過疎化になっているようです。

 動画案内(詳細 約6分)  YouTube (ユーチューブ)

 
 


 ◆ 山神社から見る木浦鉱山地区 ※右端に見える赤い建物は旧 佐伯市立木浦小学校(2003年休校)
山神社から見る木浦鉱山地区 ※右端に見える赤い建物は旧 佐伯市立木浦小学校(2003年休校)


 ◆ この山を越えると宮崎県西臼杵郡日之影町大字見立
宇目木浦鉱山は県境の町。この山を越えると宮崎県西臼杵郡日之影町大字見立

 過疎化になっている木浦鉱山地区ですが、郵便局もあり、食品・雑貨店もあります。町中で一番の施設は「歴史の里 木浦名水館」という施設で、中には木浦鉱山の鉱石や資料を展示しており、 木浦鉱山の昔の写真などが飾ってあります。うどんやコーヒーなどの食事もでき、「連光寺湧水」を利用した鉱泉である名水風呂(大人:420円)もあります。

 木浦鉱山地区にはお寺が2軒あります。日蓮宗の蓮光寺と浄土真宗の正蓮寺(しょうれんじ)です。 蓮光寺の境内からは「蓮光寺湧水」と言われる名水が湧き出ており、豊の国名水15選に選ばれています。 季節や気候の変化に左右されることなく、常に水温が一定に保たれており、水量も豊富で、増水時でも濁らないそうだ。 この水は木浦地区の多くの家庭にも引かれ生活用水として使われているとのことです。名水が蛇口をひねれば出てくるのは羨ましいですね。

 木浦鉱山地区は過疎の村ですが、おやすみ処「かわせみ」と民宿 梅路という宿泊施設があります。誰が泊まるのだろうか? と思いますが、山登りする人達の利用が多いようです。 この近辺には傾山(1605mm)をはじめとして、新百姓山(1272.5m)、夏木山(1387m)、木山内岳(1401.2m)、大崩山(1643m)など1000m越えの山が目白押しで、登山家に人気の山が多いのです。

 木浦鉱山地区では約400年前にはじまったと云われている「すみつけ祭り」が2年に一度開催され、人口約65人の山里に約1000人の見学者が訪れ賑わいます。

 ◆ 祖母傾山系の山々 ※ ビッグ写真はここ
祖母傾山系の山々
 ◆ 元 伯市立木浦小学校(2003年休校)
元 伯市立木浦小学校(2003年休校)

 ◆ かなりりっぱな元 伯市立木浦小学校
かなりりっぱな元 伯市立木浦小学校
 ◆ 校庭の隅に 二宮金次郎(尊徳)の像がある
校庭の隅に 二宮金次郎(尊徳)の像がある
 ◆ 体育館もあったようだ
体育館もあったようだ

 ◆ 地区の上手にある民宿梅路から見る木浦鉱山地区
地区の上手にある民宿梅路から見る木浦鉱山地区
 ◆ 木浦は 世帯数 約36、人口 約 65人(平成17年調査)
木浦鉱山地区 世帯数 約36世帯、人口 約 65人(平成17年国勢調査)

 ◆ 境内に湧水が湧き出る法水山 蓮光寺
境内に湧水が湧き出る法水山 蓮光寺
 ◆ 法水山 蓮光寺は日蓮宗のお寺
法水山 蓮光寺は日蓮宗のお寺

 ◆ 蓮光寺は質素な寺
蓮光寺は質素な寺
 ◆ 蓮光寺の本堂
蓮光寺の本堂

 ◆ 増水時でも濁りがないという蓮光寺湧水
増水時でも濁りがないという蓮光寺湧水
 ◆ 季節や気候の変化に左右されず常に水温が一定
季節や気候の変化に左右されることなく常に水温が一定
 ◆ 湧水は町中に引かれ生活用水として使われている
湧水は町中に引かれ生活用水として使われている

 ◆ 浄土真宗の正蓮寺(しょうれんじ)もある
浄土真宗の正蓮寺(しょうれんじ)もある
 ◆ 正蓮寺(しょうれんじ)の本堂
正蓮寺(しょうれんじ)の本堂

 ◆ 木浦鉱山郵便局
木浦鉱山郵便局
 ◆ 食品・雑貨屋もある(藤木屋)
食品・雑貨屋もある(藤木屋)

 ◆ 歴史の里 木浦名水館
歴史の里 木浦名水館
 ◆ 外に大きな顔ハメパネルがある
外に大きな顔ハメパネルがある

 ◆ 外に豊の国の名水「連光寺湧水」がある
外に豊の国の名水「連光寺湧水」がある
 ◆ 休憩もできる木浦名水館
休憩もできる木浦名水館

 ◆ 木浦鉱山からでた鉱石の展示
木浦鉱山からでた鉱石の展示
 ◆ 木浦鉱山では錫(すず)や鉛、銀などが採れていた
木浦鉱山では錫(すず)や鉛、銀などが採れていた

 ◆ 木浦鉱山精錬所の写真(いつ頃なのかな?)
木浦鉱山精錬所の写真(いつ頃なのかな?)
 ◆ 鉱石運搬用自動車 昭和10年代かな?
鉱石運搬用自動車 昭和10年代かな?

 ◆ 木浦名水館の内部
木浦名水館の内部
 ◆ うどんやコーヒーなどもある
うどんやコーヒーなどもある

 ◆ 名水風呂がある
名水風呂がある
 

 ◆ 名水風呂は「連光寺湧水」を利用した鉱泉
名水風呂は「連光寺湧水」を利用した鉱泉
 ◆ 名水風呂 (大人:420円)
名水風呂 (大人:420円)
 ◆ ボディソープ・シャンプーもある
ボディソープ・シャンプーもある

 ◆ 名水館の隣にある木浦地区公民館
名水館の隣にある木浦地区公民館
◆ 熊野神社(他にすみつけ祭りが行われる山神社もある)
熊野神社(他にすみつけ祭りが行われる山神社もある)

 ◆ 木浦エメリー近くにある大乗坊曲八一石一字の碑
木浦エメリー株式会社近くにある大乗坊曲八一石一字の碑
 ◆ 元 鉱山の社宅であった家
元 鉱山の社宅であった家

 ◆ 木浦鉱山地区は過疎化が進んでおり廃墟も多い
木浦鉱山地区は過疎化が進んでおり廃墟も多い
 ◆ 女郎の墓や千人間府(旧坑道)がある
女郎の墓や千人間府(旧坑道)がある

 ◆ 約400年前にはじまったと云われている「すみつけ祭り」が2年に一度開催される ※ 詳細はここ
約400年前にはじまったと云われている「すみつけ祭り」が2年に一度開催される

 ◆ コミュニティバスというのがある
コミュニティバスというのがある
 ◆ 大分バスきうらバス停
大分バスきうらバス停
 ◆ 動画案内(詳細版 約6分)
木浦鉱山地区 動画案内

 ※ YouTube (HD画質)はこちらから

  すみつけ祭り」 へ行く


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木浦鉱山周辺マップ(マピオン)  地図の中央 '+' あたりが 木浦鉱山(名水館)の位置です。
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佐伯商工会議所のホームページ
  *インフォメーション
  ■佐伯市役所    0972-22-3111
  ■佐伯商工会議所  0972-22-1550
  ■木浦名水館    0972-55-4154
  ■うめキャンプ村  0972-54-3088
  ■湯−とぴあ    0972-54-3938
  *アクセス
  ■日豊本線「重岡駅」下車、駅前から大分バス木浦行、約40分
 [ 地図情報 ]

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