岩屋寺石仏
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圓寿寺(えんじゅじ)の南下にある岩屋寺石仏。圓寿寺は元々はこの石仏の位置にあり岩屋寺と言われていた。その頃の寺領は,この岩屋寺石仏から元町石仏あたりまでの広大な敷地であったと言われています。
それゆえに岩屋寺石仏と元町石仏は一対のもので,ほぼ同年代(11世紀中頃〜12世紀)に造られたと考えられています。この岩屋寺石仏には17体の石仏が彫られているようだが,風化が激しく数体しか判別できません。元町石仏を参考に仏像名が推定されているが,菩薩立像,如来像,菩薩立像の三尊を中心にして不動明王や多聞天立像などがならんでいます。一番保存状態が良いのは右端の十一面観音菩薩立像です。この十一面観音菩薩の石仏は日本では他には無く,ここだけに存在する貴重な石仏です。天衣は下で緩やかに広がり,まるで木造の仏像を思わせる作りとなっています。
石仏のそばにある千仏龕(せんぶつがん)も,大変めずらしいもので,今はありませんが龕(がん)に粘土板で作った仏がはめられていたと想像されています。
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