内成棚田
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別府市の南端に位置し,狭間町に隣接する斜面に多くの棚田があり,内成(うちなり)棚田として[日本の棚田百選]に選ばれています。この内成棚田はとにかく広く,太郎丸,勢場,梶原,中の迫など9集落に広がっており42haの水田があるそうです。
内成棚田の歴史は古く,鎌倉時代(1185年頃-1333年)の古文書にも記載されているそうですから約1000年前頃から,すでにあったようです。
この数百,数千の棚田を見ていると,1つ,1つの石を積み上げて棚田を造り,水を引いてきて水田にするのは,想像を絶する苦労があったであろうと思うのです。まさに,先人の血と汗と涙の結晶がこの棚田なのです。
しかし,この地区は高齢化がすすんでいる地域で農家の後継ぎがいない家が多いのです。地元の人の話では[昔は50歳くらいになると跡継ぎが農業を行い,年よりは隠居をしたものだが,最近は跡継ぎがいないから,70歳,80歳になっても腰が痛いと言いながら農作業を行わないといけない。棚田を耕作するのは,なかなか大変だ。10年後にも農業をおこなっている家は数えるしかいないだろう?]と言われていました。
この棚田の景観が見れるのも,あと10年くらいかもしれません? なんだか,とても寂しいですね。
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