香春岳
TOP>福岡県>筑豊>香春岳
五木寛之の「青春の門」にも出てくる香春岳(かわらだけ)は南から一の岳(410m),二の岳(468m),三の岳(511m)と石灰岩の奇岩峰を連ねる諸山を総称して香春岳といいます。現在一の岳,二の岳は登山禁止になっていますが,三の岳は展望の良いハイキングコースとなっており,山麓には野生のサルも棲息しているようです。
昔はこの香春岳は銅採掘で有名な場所であり,平安時代の銅の産出地としては長門とならび豊前の香春が銅の我国有数の産出量を誇っていた場所です。前の時代の奈良時代には奈良の東大寺の大仏造営にも,ここの銅が搬出されたであろうと言われています。この香春岳の一の岳の麓には銅山に従事していた新羅からの渡来人の守り神であったと言われている「香春神社」があります。この神社は1500年ばかりの歴史を持つ古い神社です。
また,一の岳には天慶年間(938〜947)藤原純友が山城を築いていました。昭和10年より日本セメント香春工場が操業し,石灰岩の採掘が進んで一の岳の上部はなくなっているので城の遺構を示すものはなにもありません。
前へ/6/7/8/9/10/次へ
上位画面へ戻る↑
トップページ