
沈堕の滝
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[大野のナイアガラ]と言われている沈堕(ちんだ)の滝 。大野川の本流にある雄滝(おだき)は高さ17m,幅93mであり,大野川に流れ込む支流平井川にある雌滝(めだき)は高さ18m,幅4mとなっている。今は発電所の堤防が沈堕の滝(雄滝)のすぐ上にできており風景的にはあまり良くないし,水量もむかしに比べれば少ないようだ。
この滝を有名にしているのは室町時代の[画聖]雪舟(1420-1506)が訪れ[鎮田瀑図]を描いていることである。雪舟は文明元年(1469)に明より帰国したが,京都は応仁の乱の最中であったために,しばらく山口県の大内氏の元にいた。その後間もなく豊後大分(大分市)に画廊を構えて滞在していた時期があった。豊後大分にいた文明8年(1476)に沈堕の滝を訪れて描いたものである。
この[鎮田瀑図]の左の滝が雄滝で右の滝が雌滝である。この絵は力強いタッチで自然のままを描いており山水画の真髄を結集した作品といわれている。
滝の右手には[ちんだの滝ふれあい公園]があり展望台などができている。
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