犬飼石仏の観光情報1

犬飼石仏


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 大分バス津留バス停から徒歩10分の所に犬飼磨崖仏がある。大野川近くの凝灰石の岩壁に彫られた石仏で,不動明坐像を中尊として,左に合掌している矜羯羅(こんがら)童子,右に宝棒を持っている制叱迦(せいたか)童子の3尊が半肉彫りに彫りだされています。この結跏趺坐(けっかふざ)している中尊は高さ3.76mあり,両足の裏を見せているのが他の石仏にない特徴のようです。

 この石仏は高さ約20mばかりの岩壁に彫られており,製作年代は定かではありませんが,左手先を外方に張る特色は,平安時代以来の形体を伝えるもので,豪放な彫り口で仕上げられており,鎌倉時代後期の製作と考えられています。また境内には多くの五輪塔,板碑(いたび),宝篋印塔(ほうきょいんとう)があり,その一基は高さ170cmで,大友時代の武将吉弘一曇の菩提のため建立されたもので,永徳2年(1382)の銘を有し県指定史跡となっています。

 不動堂上の岩壁には半分崩れている[龍傳山]の文字,右側の岩壁には[南無大師遍照金剛]の八大文字が彫み込まれています。なお,境内には与謝野晶子の歌碑があり[犬飼の山の石仏龕(ずし)さえも,共に染めたり淡き朱の色]と詠んでいます。昔は朱色が濃く残っていたようですが,今はかすかに朱色が残っている程度です。

 国指定史跡(昭和9年1月22日)


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