万寿寺の観光情報1

万寿寺


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 大分市金池町にある万寿寺。この寺は臨済宗の禅寺であり,五山に準ずる格と古さを持つ豊後有数の古寺です。この寺は大友氏5代貞親が徳治元年(1306)博多の承天寺から直翁智侃(じきおうちかん)を勧請して開山としたものです。以後,大友家の菩提寺として栄えました。当時は五重塔や仏殿など十以上の施設が軒をつらねる豪壮な寺であったようです。そのときの寺は今の位置より500〜600m南の上野地区の若宮八幡社の近くにありました。その後大友氏の勢力が衰えるとともに万寿寺も衰退しました。そして,秀吉の検地で大半の寺領や寺域を失い,江戸時代の寛永8年(1631)に,この地に移ってきました。

 また,この寺の境内にある墓地には天才作曲家である瀧廉太郎の墓があります。本来は瀧家の墓は日出町の龍泉寺にあるのですが,廉太郎の父親がこの寺の住職と親交があったので,ここに墓が造られたようです。瀧廉太郎はドイツに留学していましたが,体調が悪くなり志半ばで帰国しました。当時は不治の病と言われて恐れられていた結核にかかっていました。看病の甲斐なく大分市内の遊歩公園にある[瀧廉太郎終焉之地]近くにあった実家で明治36年(1903)に亡くなりました。墓の隣には東京音楽学校同窓有志の建てた碑が建っており[嗚呼天才之音楽家 瀧廉太郎君碑]と刻んであります。


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