日奈久温泉
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室町時代に発見されたという古い歴史を持つ[日奈久(ひなぐ)温泉]には3つの共同浴場と30軒あまりの旅館,ﾎﾃﾙがあります。毎年8月1日前後に現れる不知火でも有名であり,いつでも釣りや舟遊びが楽しめるし,不知火海(八代海)に沈む夕日を眺めながらの温泉もなかなかのものです。
また,この町では古くから[ちくわ]や[かまぼこ]が超有名であり,八代海の新鮮な魚を原料として,全国の品評会でも優秀な成績を納めている折り紙つきの品質です。
また,放浪の俳人種田山頭火は昭和5年9月10日からここ日奈久温泉の織屋旅館に3泊した。その日記に[温泉はよい,ほんたうによい,ここは山もよし海もよし,出来ることなら滞在したいのだが,～いや一生動きたくないのだが,]と称賛し,また[此宿は,夫婦揃って好人物で一泊四十銭では勿体ないほどである]と記しているそうです。このときの織屋旅館は山頭火が宿泊した全国の旅館の中で現存する唯一の建物だそうです。
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