野出の峠の茶屋
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この野出峠は野出の集落の西の外れにある。この野出の集落は野出百軒の呼名で通った昔からの集落である。今もｶﾞｿﾘﾝｽﾀﾝﾄﾞや店があり,家数も多い(百軒はあると思われる)。高台にあり金峰山や有明の海,島原半島の普賢岳などが望める景勝の地である。
昔あったここの茶屋では旅人が一服し,すばらしい景色で疲れを癒し渋茶で喉をうるおし,駄菓子で空腹を満たして元気を回復して目的地に急いだという。
明治30年12月31日に夏目漱石もここの茶屋に立ち寄って一服している。今は茶屋は無いが茶屋跡が公園となっており,駐車場とﾄｲﾚがあり,駐車場から5分ばかり登った所に展望台がある。そこから見る有明海や島原半島の眺めはすばらしい。展望台には漱石の句碑があり[天草の後ろに寒き入日かな]と刻んである。
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