小鹿田焼き
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日田市の北部,高塚山の麓にある源栄町皿山地区が小鹿田(おんた)焼の里である。この小鹿田焼は宝永2年(1705)柳瀬三右衛門により開窯された。柳瀬三右衛門は筑前小石原の住人であったので小石原焼の分れ窯としてスタートしたようだ。技術的には初期は唐津焼,後には小石原焼や高取焼の影響を受けており,かめ,壷,鉢,茶碗などの日用雑器を主に製作していた。約10軒の窯元が半農半陶の中で農耕のかたわら細々と製作していたものであり,近在の民家が主な得意先であった。
窯場の人々も広く世に認められようとせず,黙々と先祖から継承した技法で焼き物を製作していた。それが昭和29年に英国の陶芸家バーナード・リーチさん達が訪れて以来,民陶小鹿田焼の名は全国に知られるようになった。その後欧州で開かれた世界工芸展でグランプリ大賞,各地の展覧会で数々の受賞を受け,昭和45年には国の記念保存文化財に指定された。
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