国造神社
TOP>熊本県>阿蘇>国造神社
国造神社(こくぞうじんじゃ)は阿蘇神社の北約3Kmの外輪山の麓にあり北宮とも呼ばれます。延長五年(927)に完成した延喜式神名帳には阿蘇国造神社(くにつくりじんじゃ)と書かれています。御主神の国造 速瓶玉命(くにのみやつこはやみかたまのみこと)は肥後一ノ宮 阿蘇神社の主神 健磐龍命(たていわたつのみこと=神武天皇の孫)の第一の御子神です。このお方は阿蘇国造大神と称されており,阿蘇の開拓に水利と国土開発の大業をなされ,庶民に農耕を教え畜産に植林にと庶民に人徳を施されたそうです。
他の御祭神は御主神の妃である雨宮媛命(あめのみやひめのみこと),御主神の第二の御子である高橋神(たかはしのかみ),第三の御子である火宮神(ひのみやがみ)の四座です。
そういう関係でこの神社の神事は農耕に関するものが多く,歌初めの祭り(旧暦1月16日),春祭(3月28日),御田の祭(7月28日),眠り流し(8月6日),田の実祭(9月23,24日)などです。これらの祭りは昭和57年阿蘇神社のお祭りと一緒に[阿蘇の農耕祭事]として国の重要無形民俗文化財(芸能)に指定されました。
現在の本殿は寛文12年(1672)に細川五代綱利公が造営したものです。本殿の脇には鯰(なまず)宮という小さな宮があります。ナマズの研究をされている秋篠宮殿下も,その関係で来られたようです。記念樹が植えてありました。
1/2/3/4/5/次へ
上位画面へ戻る↑
トップページ