松原/下筌ダム周辺の橋
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筑後川の上流の熊本県と大分県の県境に位置する松原ダム,下筌ダム周辺には鉄骨の大きな橋が10基ばかり架かっています。これらの橋はダムの建設とともに1965-1970年に架けられた橋です。
このダムは1953年6月の筑後川大水害を契機として,建設省の治水100年計画の基にダムが計画され建設されたものです。ただ,このダムの建設では水没世帯483戸が発生し立ち退きを迫られました。この時ダム建設反対に立ちあがったのが室原知幸(むろはらともゆき)氏を中心にした地元の人々でした。ダム建設反対の人々はダム建設地に砦(蜂の巣城と言われていた)を造っての徹底的な反対運動を行い,全国的に有名になりました。しかし,この蜂の巣城も昭和39年(1964)5月に国は代執行令書を発し6月23日に篭城(ろうじょう)者の排除と砦の取壊を行いました。篭城者は無抵抗であったので排除は短時間で終わり遂に蜂ノ巣城は落城したのです。
その後,松原ダムは昭和41年(1966)3月に建設着工し,昭和47年(1972)に完成。下筌ダムは昭和43年(1968)に着工し昭和47年(1972)に完成しました。このダムの建設と同時にダム周辺の道路が整備され,鉄骨の橋が多く架けられました。ダム建設反対の中心者であった室原知幸氏もこれらの橋については[建設省が地元に残した最大の遺産だ]と,素直に喜んでいたそうです。
■見晴橋
■梅林橋
■新津江橋
■杖立大橋
■下筌橋
■新池の山橋
■川畑橋
■川辺橋
■室原橋
■上広瀬橋
■間地めがね橋
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