アイラトビカズラの観光情報1

アイラトビカズラ


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 つる性の豆科の植物で学名はムクナ センペルビーレンスと言う。国内ではここ相良町だけに自生する。つるは黒褐色で葉は楕円形の先が針のようにとがっている。4月下旬から5月上旬にかけて黒紫色の房状の花をつけ樹齢1000年といわれている。国指定天然記念物である
このトビカズラには伝説がある。それは,昔,源平合戦の頃の話で,壇ノ浦の合戦で敗れた平家の残党が相良寺に立て篭もったさい豊後竹田の源氏方の武将緒方三郎が寺を焼討ちした。このとき寺の観音様は飛翔(ひしょう)してこのカズラに飛び移り危うく難を逃れたという。また,一説には,観音様がカズラに姿を変えて飛来され,走落の坂を下る緒方三郎の足にからみつき,落馬したところを残兵が討ち取ったとも伝える。トビカズラの由来はこの二つの話からといわれている。
また,このトビカズラは霊華[優曇華(うげんど)]と呼ばれ[霊華時を隔て開花することあり。開花すれば必ず国家的事変がある]と言い伝えられてきた。昭和4年5月に35年ぶりに開花し翌年満州事変が勃発した。また,仏教の世界では3千年に1度開花し,その華の開くときは金輪王が出現するといわれている(金輪王とはインドにおける理想的帝王のこと)。このように,昔からなかなか開花しなかった花であるらしい。しかし,ここ相良町のトビカズラは近年毎年開花している。
相良町の相良観音の南約1km程度のところに公園があり,アイラトビカズラの藤棚がある。駐車場もトイレもあり整備されている。近くの相良観音(相良寺)にもトビカズラがあり,750年前に造られたすばらしい菩薩像があるので,ぜひ足を運んで見てください。
近縁種に大分県佐伯市蒲江のカマエカズラがある。


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