西巌殿寺の観光情報1

西巌殿寺


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 西巌殿寺(さいがんでんじ)は天台宗比叡山延暦寺の末寺で,昔(8-12世紀)は阿蘇山上の古坊中にありました。そこには天台宗の多くの堂塔が並んでいたのですが,戦国時代の戦乱によってそれらの寺院は焼失し,荒れ果てていました。その後,慶長年間(1596-1615)に加藤清正が肥後の国主となり寺の復興を行いました。そして,明治4年になって本堂を山上から山麓の現在地に移転したものが現在の西巌殿寺です。
この西巌殿寺は明治23年に夏目漱石も訪れ,その様子を小説[二百十日]に描写しています。広い敷地には本堂や天神様,足手荒神様そして阿蘇に点在する西国阿蘇三十三ヶ所観音霊場の分祀が祀ってあり,境内で西国阿蘇三十三ヶ所観音のお参りができるようになっています。
が,しかし,この由緒ある西巌殿寺の本堂は2001年9月22日に火事により焼失しました。本堂には県指定重要文化財で平安―鎌倉時代の木造の仏像七体が所蔵されておりましたが,これらもすべて焼失しました。まことに残念なことでした。


西巌殿寺の観光情報2

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